2015年11月05日
鉄板居酒屋 「満月」 内装工事
だいぶblogの方を放置したままになってしまいました。
久し振りに復活したいと思います。
先ずは直近で施工した店舗の紹介をいたします。
大川にオープン致しました、鉄板居酒屋「満月」さんです。
お仕事の問い合わせは遡ること4月頃にありました。
嫁の知人からの紹介で、当初ご夫婦が出店を検討していた物件にてお会いしました。
場所は伏せさせて頂きますが、営業するには立地と物件の間取りがあまり良いとは言えなかったので物件探しからお手伝いさせていただきました。
石垣島も新空港の開港以来、市内の店舗物件が足りない状況が続いているようで良物件を探すのは困難でした。
営業の概略を聞いたうえで出店を考えるとどうしても市内中心地での物件が必要になってしまうのですが、3人でうろうろと歩きながら貸店舗を探しましたが希望に合う物件はなかなか見つかりませんでした。
状況的に貸店舗の案内だけを当てにしていては難しいと思い、しばらくシャッターが閉まっている物件を探して直談判してみてはと提案して別れました。
数日後、とある物件を見てほしいとの事で連絡があり物件視察致しました。
契約前の物件状況









数年前まで化粧品販売の店舗だったようです。
飲食店向きではなかったが、比較的改装しやすい間取りでガラスブロックのアクセントが印象に残りました。
床レベルがとても悪く、このままではテーブル&チェアの設置に支障がありそうでした。
問題はトイレが外部にあり、そのままでは店外に出ないと使えない状況でした。
立会していただいた不動産屋さん曰く「壁を壊してわたり廊下でも作ったら」との助言があり、検討の余地ありと考え採寸してイメージプランの作成をすることにしました。
平面イメージプランの作成

図面を作成すると客席のスペースに窮屈さを感じることが懸念されましたが、立地条件がとても良かったので契約を促しました。
最終的に調整して決定した店舗プラン




順調に大家さんとの交渉も進み、6月から工事に取り掛かりました。
店内に残されたガラスブロックは高さを下げて利用することになり数段分を撤去しました。


天井はクロス張りをするためにベニヤを捨て貼りしました。


座敷部分の床上げを考えると立ち上がった時など天井に圧迫感が予想されたので、一部ホリゾント(掘り込み)天井にしてみましょうと提案しました。

既存で設置されていたエアコンも使えましたが、今後のトラブルや消費電力を考えて新品に交換することにしました。
乱れた床レベル解消のため、全体の床を上げることにしました。



店舗内壁は全てコンクリート&コンクリートブロックだったので、床下地の空間を利用してコンセント配線といずれ鉄板テーブルを設置した時のことを考えてガス配管をしました。
基本コンセプトは木の感触を感じる内装デザインにしたかったので、壁はベニヤを下地に杉板の腰壁&漆喰にて仕上げました。



工事には施主さんも積極的にお手伝いしていただきました!

当初テーブル&チェアで考えていたフロアーは、窮屈さを感じさせないようにベンチソファに変更して個室空間を感じれるようにしました。

ベンチの色選びは店内が茶色茶色にならないように、人気の北欧家具のイメージがある若草っぽいグリーンを選びました。

施主さんもこの色を気に入っていただき、その後の家具選びも似た色のものを選んでまとまり感が出ました!
もちろん座敷は、足が延ばせる掘り炬燵式にしてあります。

テーブル席には施主さんが見つけたビン玉風のペンダント照明をぶら下げて、個室空間にアクセントがつきました!

残したガラスブロックで仕切られたカウンター席は、プライベートな空間を演出できるようにシックにまとめてみました。

柱型を設けることで厨房との区分けを明確にし、且つキャッシャースペースと事務用備品の収納をスッキリと収めました。

最後に難関であったトイレの渡り廊下工事を行いました。
今回の工事中に4度の台風に見舞われてしまい、後半は写真撮影もままならずになってしまい記録が残せませんでした(´;ω;`)


トイレの床は洗い流しができるようにホームセンターで購入したタイルを張りました。


増築したトイレに向かうスペースは、店内のイメージを保ちつつ素敵な空間になったと思います!


もちろんデットスペースも有効に利用しております。

間仕切り壁には腰板で切り余った端材で仕上げてあります。

お店のサインは建物のガラス面を利用してカッティングシートでオーダーしました。

店内の目隠しとサインの背景を兼ね備えたボードを作成しました。
お店の雰囲気を統一するために、背景に当たる面は漆喰を塗っております。
店内側は腰板で切り余った端材をモザイク張りのように仕立てました。
材料を無駄にしないのも私のポリシーです!(笑)

ファサードも落ち着いた感じにまとまりました。



入口のカッティングシートも決まってます!
造作した袖壁には満月をあしらってまるい穴をあけました。

カメラの性能上写りが良くないのですが、お店全体の感じです!






お店の名前に合わせて旧暦の満月にオープンしたかったようですが、台風の関係で当初の予定よりも1ヶ月ほど工期が伸びてしまいご迷惑をお掛けしましたが、無事に10月13日(旧暦の新月)にオープンとなりました。
新たな夢に向かって夫婦二人で奮闘しているようですので、微力ながら今後もお手伝いしていきたいと思います!

久し振りのブログアップで写真のリサイズを忘れてしまい画像が見づらくて申し訳ございませんm(_ _"m)
尚、ブログ放置中にもかかわらず何件かお仕事ご依頼メールをいただき有難うございました。
出来る限り一人で最後の仕上げまで行う作業スタイルを続けている関係で、日程が合わずご依頼にお答えできなかった施主様にはこの場をお借りしてお詫び申し上げます。
今後も施主様のご要望以上のお仕事をしていけるよう頑張っていきたいと思いますので、何卒宜しくお願いいたします。
施工物件:鉄板居酒屋 「満月」
〒907-0022 沖縄県石垣市大川 17‐2
TEL&FAX 0980-87-6338
久し振りに復活したいと思います。
先ずは直近で施工した店舗の紹介をいたします。
大川にオープン致しました、鉄板居酒屋「満月」さんです。
お仕事の問い合わせは遡ること4月頃にありました。
嫁の知人からの紹介で、当初ご夫婦が出店を検討していた物件にてお会いしました。
場所は伏せさせて頂きますが、営業するには立地と物件の間取りがあまり良いとは言えなかったので物件探しからお手伝いさせていただきました。
石垣島も新空港の開港以来、市内の店舗物件が足りない状況が続いているようで良物件を探すのは困難でした。
営業の概略を聞いたうえで出店を考えるとどうしても市内中心地での物件が必要になってしまうのですが、3人でうろうろと歩きながら貸店舗を探しましたが希望に合う物件はなかなか見つかりませんでした。
状況的に貸店舗の案内だけを当てにしていては難しいと思い、しばらくシャッターが閉まっている物件を探して直談判してみてはと提案して別れました。
数日後、とある物件を見てほしいとの事で連絡があり物件視察致しました。
契約前の物件状況









数年前まで化粧品販売の店舗だったようです。
飲食店向きではなかったが、比較的改装しやすい間取りでガラスブロックのアクセントが印象に残りました。
床レベルがとても悪く、このままではテーブル&チェアの設置に支障がありそうでした。
問題はトイレが外部にあり、そのままでは店外に出ないと使えない状況でした。
立会していただいた不動産屋さん曰く「壁を壊してわたり廊下でも作ったら」との助言があり、検討の余地ありと考え採寸してイメージプランの作成をすることにしました。
平面イメージプランの作成

図面を作成すると客席のスペースに窮屈さを感じることが懸念されましたが、立地条件がとても良かったので契約を促しました。
最終的に調整して決定した店舗プラン




順調に大家さんとの交渉も進み、6月から工事に取り掛かりました。
店内に残されたガラスブロックは高さを下げて利用することになり数段分を撤去しました。


天井はクロス張りをするためにベニヤを捨て貼りしました。


座敷部分の床上げを考えると立ち上がった時など天井に圧迫感が予想されたので、一部ホリゾント(掘り込み)天井にしてみましょうと提案しました。

既存で設置されていたエアコンも使えましたが、今後のトラブルや消費電力を考えて新品に交換することにしました。
乱れた床レベル解消のため、全体の床を上げることにしました。



店舗内壁は全てコンクリート&コンクリートブロックだったので、床下地の空間を利用してコンセント配線といずれ鉄板テーブルを設置した時のことを考えてガス配管をしました。
基本コンセプトは木の感触を感じる内装デザインにしたかったので、壁はベニヤを下地に杉板の腰壁&漆喰にて仕上げました。



工事には施主さんも積極的にお手伝いしていただきました!

当初テーブル&チェアで考えていたフロアーは、窮屈さを感じさせないようにベンチソファに変更して個室空間を感じれるようにしました。

ベンチの色選びは店内が茶色茶色にならないように、人気の北欧家具のイメージがある若草っぽいグリーンを選びました。

施主さんもこの色を気に入っていただき、その後の家具選びも似た色のものを選んでまとまり感が出ました!
もちろん座敷は、足が延ばせる掘り炬燵式にしてあります。

テーブル席には施主さんが見つけたビン玉風のペンダント照明をぶら下げて、個室空間にアクセントがつきました!

残したガラスブロックで仕切られたカウンター席は、プライベートな空間を演出できるようにシックにまとめてみました。

柱型を設けることで厨房との区分けを明確にし、且つキャッシャースペースと事務用備品の収納をスッキリと収めました。

最後に難関であったトイレの渡り廊下工事を行いました。
今回の工事中に4度の台風に見舞われてしまい、後半は写真撮影もままならずになってしまい記録が残せませんでした(´;ω;`)


トイレの床は洗い流しができるようにホームセンターで購入したタイルを張りました。


増築したトイレに向かうスペースは、店内のイメージを保ちつつ素敵な空間になったと思います!


もちろんデットスペースも有効に利用しております。

間仕切り壁には腰板で切り余った端材で仕上げてあります。

お店のサインは建物のガラス面を利用してカッティングシートでオーダーしました。

店内の目隠しとサインの背景を兼ね備えたボードを作成しました。
お店の雰囲気を統一するために、背景に当たる面は漆喰を塗っております。
店内側は腰板で切り余った端材をモザイク張りのように仕立てました。
材料を無駄にしないのも私のポリシーです!(笑)

ファサードも落ち着いた感じにまとまりました。



入口のカッティングシートも決まってます!
造作した袖壁には満月をあしらってまるい穴をあけました。

カメラの性能上写りが良くないのですが、お店全体の感じです!






お店の名前に合わせて旧暦の満月にオープンしたかったようですが、台風の関係で当初の予定よりも1ヶ月ほど工期が伸びてしまいご迷惑をお掛けしましたが、無事に10月13日(旧暦の新月)にオープンとなりました。
新たな夢に向かって夫婦二人で奮闘しているようですので、微力ながら今後もお手伝いしていきたいと思います!

久し振りのブログアップで写真のリサイズを忘れてしまい画像が見づらくて申し訳ございませんm(_ _"m)
尚、ブログ放置中にもかかわらず何件かお仕事ご依頼メールをいただき有難うございました。
出来る限り一人で最後の仕上げまで行う作業スタイルを続けている関係で、日程が合わずご依頼にお答えできなかった施主様にはこの場をお借りしてお詫び申し上げます。
今後も施主様のご要望以上のお仕事をしていけるよう頑張っていきたいと思いますので、何卒宜しくお願いいたします。
施工物件:鉄板居酒屋 「満月」
〒907-0022 沖縄県石垣市大川 17‐2
TEL&FAX 0980-87-6338